TAIYO HANDBAG MFY.CO.LTD.

記　事

大洋手袋製造有限公司 中国・深センに生産能力が月産１６万個の新工場を設立 ２００４年完成、敷地内に日本企業の工場誘致を計画 中国に自社工場を持つバッグの企画製造卸、大洋手袋製造有限公司は、2004年末までに、中国・深センにこれまでの8倍もの広さの敷地に新工場を設立する。 また、同新工場の敷地内に日本のファッション企業の工場誘致を計画しており、概要を発表している。 同社は中国に進出して1４年目になる。 5年前からは差別化を図るため、品質訴求できるメー力ーの変えてきている。 このために職人の意識改革にも取り組んでおり、高い定着率で職人の技術レベルを上げるため、賃金は一般相場の2.5倍にしている。 今回の新工場建設の狙いは, ①現在の工場が生産能カがいっぱいになってきている ②5年後を見据えた人材確保 ③企業イメージを高める、 の3つ。 ①については現状、月産8万個を生産しており、生産能力いっぱいになってきているという。 ②では世界の工場として、さらには小売マーケットとして発展が期待される中国で、今後特に事務系の人材が大手企業と取り合いになるとし、ファッション産業にふさわしい環境を作るというもの。 ③では人材確保と一緒に、海外のバイヤーに対するイメージアップをはかろうというものである。 現状、生産の30%が日本以外のヨーロッパを中心とした海外に輸出している。 新工場は敷地2万5000m2、工場4階建て、延べ床面積8000m2、5階に1000m2のショールームが設置される。 付帯設備としては管理職宿舎、従業員宿舎、多目的ホール、合同食堂、託児所、運動場、自社農園、発電室などが建設される。 この新工場の生産能力は月産16万個になる。 建設は昨年12月にスタート、2004年末に第1期工事が完成予定。 その後スタートする第2期工事で、同業あるいは靴やアパレルなどファッション産業の工場施設を建設する計画である。 「日本の企業に施設を提供し、ショールームも共有し、トータルなプレゼンテーションで、中国のハイクラス・マーケツトを狙った拠点にもしたい」(海外事業部、神谷高締常務)。 ▽大洋手袋製造有限公司 TEL072-263-5955 ＜フットウェア・プレス　２００３年　NO.525 ３月号＞