記 事
深センの新工場稼動 生産効率が15%向上
バッグメーカー、大洋手袋製造有限公司(本杜大阪府堺市、神谷 勇杜長)の中国・深センの新工場が6月末から本格稼働した。
工程が分散し、規模も小さかった旧工場に比べて生産効率が10~15%アップし、欧米からの新たな引き合いも期待している。
新工場は敷地面積3万7000平方メートル、従業員500人で、月産8万個の態勢を敷く。
自家発電、地下水再利用、太陽熱水などの施設のほか、卓球、ビリヤード、バレーボール、バドミントン揚をはじめ福利厚生施設も充実させた。
販路は日本向けが60%、欧州・米国・アジア向けが40%で、今後もこのバランスを維持しながら販売量を拡大する。
05~06年秋冬向けからは、中国内販売も計画している。
日本や香港華僑などの既存客が中国で大きな店舗展開を姶めており、ここへの商品供給から始める予定だ。


バッグ業界では、欧州の革製品に関する禁止関税が撤廃されてから、欧州から中国産への引き合いが増加している。
米国系のスーパーブランドも深センに現地法人を開設して活発な活動を行うなど、新しい貿易の流れが始まっている。
一方、中国の環境変化も急だ。

神谷高締専務は「新工場建設を決めた1年半前と比較しても、建設コストは1.8倍。
先発のメリットは大きい」と見る。
こうした動向を見極めながら、今後も段階的に生産を拡充していく考えだ。
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